13)ICラジオキット

1.はじめに
写真1
写真1:購入したままの状態です。

写真2
写真2:使われているICです。右がラジオ用で、左がAFアンプ用です。

写真3
写真3:キットの全部品です。

写真4
写真4:何に使うのか迷った端子?です。

写真5
写真5:バリコンの端子はこのようにショートします。

写真6
写真6:バラックの状態で動作チェックをします。

写真7
写真7:アクリル板に固定して完成としました。

ハムフェア2005も終了しましたが、毎年ハムフェアに行くと何らかのキットを買ってしまいます。今年は日本ユニセフハムクラブで、ゲルマラジオから4球スーパーまでの、各種ラジオを販売していました。私の住む那須塩原市では中波帯の電界が弱く、ゲルマラジオでは全く聞こえません。そこで写真1のようなICラジオにしました。

なお、このラジオはNPO法人「ラジオ少年」のWEBから検索して入手する事も可能です。このWEBにはいろいろなラジオがありますが、KIT−1がこのラジオになります。

2.このキットについて
このICラジオはFUTUREキットという、タイのFUTURE社製のキットです。基板と部品のキットですので、ケースはありません。タイ製という事もありますので、回路の紹介は差し控えますが、写真2のような3端子のラジオ用IC(MK484)とAFアンプ用IC(TBA820M)で構成されています。ICのデータシートが付いていませんが、多分合っていると思います。日本で入手容易なICで言えば、LA1050(F501Tも)とLM386というところでしょう。

説明書は英語で、回路と部品配置図が載っています。また簡単な説明と、あまり役立つとは思えませんが、トラブルシューティングもあります。FUTUREキットの一覧表もあり、思わず目を凝らしてしまいました。日本でいえばエレキットのようで、電源、オーディオ、ラジオの定番ものと、音、光ものなどと、ラインアップはほとんど変わりません。写真がないのが残念です。「恐るべし未来のタイの電子技術」というところでしょうか。但し説明書については、日本製の方がずっと上手にできています。20〜30年前の日本のキットもこんな感じだったかなと、中にはえらく苦労するキットもあった事を思い出してしまいました。

3.作成
写真3がキットに入っている、全てのパーツです。部品数も少ないので、すぐに基板は完成すると思います。抵抗、コンデンサ類の小型の部品から取り付けるのが、組み立てやすい方法です。写真4のようなハトメ?、端子?が5個入っており、どこに使うのか解りません。一応スピーカ、電池、アンテナ端子用として5個全部を使いましたが、本来の主旨は??です。

キットの部品には、糸掛けダイヤル用の小型プーリーが入っています。この使用方法の説明がないのですが、ポリバリコンにしか合いません。糸掛けを使うほどのシビアな選択度はありませんし、減速する意味もありませんので、ポリバリコンのダイヤルにしてしまいました。ちょっと回し難いしダサイと思いながら、良い事にしました。私的にはアタッチメントの金具を使って、普通のツマミを使うところです。

日本語のメモで、ポリバリコンのAとOはショートするように書いてありましたので、写真5のようにショートしています。ショートしない段階では、低い周波数まで受信する事ができません。試しに受信できる範囲を確認すると、490〜1078kHzでした。ポリバリコンのトリマーを見ると、2箇所ともに目一杯入った状態でした。これを両方共に抜いた状態としたところ、550〜1650kHzと調度良い位になりました。

写真6のようなバラックの段階で、正常に受信できる事を確認しています。ケースに入れてから動かない事に気が付くと、何せショックが大きいですから。(今まで何回もやっています)ここで問題がある場合には、説明書にあるトラブルシューティングを参考に修理します。テスターで各電圧を測った時に、△Vなら○が悪いという具合ですので、オームの法則が解っていれば不要ですし、逆に初心者の方には難しい作業です。

ところで、ケースなしのキットですので、この後どのようにまとめるのか考える必要があります。構造上、ポリバリコンとVRが90度で基板から出ています。取り外してワイヤーで接続しても良いのですが、このままでまとめる事としました。写真7のように、透明のアクリル板にスピーカ用などの穴を開けて、固定しました。

4.使用感
ボリュームを上げると、AFアンプがシーッと発振気味になる事に気が付きました。小さめの音量なら問題ないのですが、ちょっと気になります。デカップリング用のケミコンの効きでも悪いのだろうと考えて、追加してみましたが良くなりません。

このラジオを6石スーパーと比べてみました。感度と選択度は当然劣るものの、普通に使用するには十分な実力と思います。ただ、強力な放送の通り抜けは避けられないようです。バーアンテナだけで選択度を決めますので、仕方がありません。聞こえ難い場合には、アンテナ端子に数メートルのワイヤーを付ける事で、聞こえやすくなります。但し、通り抜けはひどくなる可能性があります。

5.終わりに
私のような「ラジオおじさん」には良いのですが、「ラジオ少年」にはちょっと難しい部分があるかもしれません。少年を対象とするのであれば、日本語の図や写真を使ったマニュアルが欲しいと思います。

ちょっと値段は張るのですが、今度は4球スーパーを組み立ててみたくなりました。